大同心雲稜ルート 2014年12月19日

 期日:2014年12月19日

メンバー:しんちゃん、中やん、クーヤン

 

 冬の大同心に、ベテラン1名新人2名と挑戦した。それが、これまでと違う展開となって、ヘッドランプの明かりで登攀を終えることになってしまったのである。

トップ予定のベテランが寒さで体が震え、トップで登れそうもないので、クライミング技術では一番うまいしんちゃんがトップで登り出す。さすがにスムーズに最初のピッチ、このコースの核心部を登りきる。2ピッチ目の急なフェースも問題なく登る。余裕で、登り出すところで、ピースの記念写真を撮る。 

 3ピッチ目、従来左手にある草付きのステップを登るところが、草付きがステップ的でなくなっていた。そこで傾斜のある右のフェース状の岩を直登するコースを登りだした。しかし、十分なピンもなく、なかなか、先に進めない。左右にある、わずかなステップにアイゼンのスパイクを入れて、バランスを保ちながらじわじわとトップのしんちゃんは粘り強く登り続けた。かなりの時間をかけて3ピッチ目を登りきる。

 4ピッチ目のフェースは問題なく進んだが、5ピッチ目の凹角状の出だしの大きい段差で、アイゼンを滑らせ、登りだし地点にずり落ちる。少し落ち着いて、夕日が落ちるのを眺めてから、気分一新、クーヤンがトップになって登り出す。ヘッドランプを付けて順調に登り右上の大同心の肩にでるバンドに達する。バンドに登り切ったところで、確保する、1人登り、2目がバンドの途中で右に降られるロープが張る状態になる。ロープを上の2人で引き上げようとしたが、ロープは動かない。結局、しんちゃんは、自分を張って確保しているロープにプルージックを掛け、もう一つはスリングで、フリクションノットを効かせて、自力で這い上がってきた。真っ暗な中、レスキュー講習会練習のよなこともして、20時にロープをたたんで下山を開始した。

 こんなに時間がかかってしまった原因は、冬山のシーズン初めで、寒さに体が慣れていなく、動きが悪かったこと。まだ、冬の登攀に全体として慣れたなかったことがある。しかし、新人が、今回のような登攀経験は成長できる経験をしたと思う。